考えていること。留学での心境の変化。

自粛期間で家に篭りがちだった時に留学や将来のキャリアについて考えていたことです。少しセンシティブだったので投稿するか迷ってすっかり忘れていました。4,5月ごろに書いていたものに追記しました。

 

 

突然の報告ですが留学を1年間に延長することになりました。

延長の理由としてはコロナの影響で6月に帰国しても日本でできること(就活や授業)が限定されること、隔離期間やコストも色々噛み合わないなあと思ったからです。元々留年することは決めていたのですが、半年留学を延ばしても就活に大きな影響が無さそうだったのでせっかくならスウェーデンで過ごしたいということで。それから留学のJASSO奨学金も延長して1年間受給できるらしいと知ったこともあります。

ちなみに日本行きの飛行機は本数こそ少なくなったもののちゃんと飛んでいるので帰国することは可能でした。

f:id:yjslaking:20200710103224j:image

成長?

まず外国にいると、単純な興味として日本のニュースが気になるようになりました。京都で一人暮らしをしている時は社会で何が起こっているのかよりも自分の半径5メートル以内の日常を遥かに意識して暮らしていたのですが、今は日本を身近に感じたいとオンラインニュースを頻繁にチェックするようになりました。もちろんコロナ関連の理由も大きいでしょうが、そんなご時世でなくても日本の事が気になっていた気がします。

それから住む国が変わったことでSNSの投稿から、教授の話から、YouTubeの広告から、街並みや店から得るようになった情報がスウェーデンについて、広く言えばヨーロッパについてと質が変わり、関心もヨーロッパに向くようになったり考える機会が増えました。

これを視野が広がったと軒並みな表現で言い表すべきかは分かりませんが日本では持っていなかった視点が生まれたのは確かです。

 

留年の正当化

4回生の1月まで正式にストックホルムで過ごすことになって留年も決まり、同学年の仲間が就職する中引け目を感じるなあと考えていたのですがある程度自分の選択に納得をつけられるようになりました。というのもスウェーデンで出会った学生たちの生き方や哲学から受けた影響が大きいです。大まかに言うと勉強と仕事の順序は決まってない、決められたレールなんてないんだと理解するようになりました。

モナ...大学卒業前に結婚、休学(育児休暇?)を経て学業を再開。お世話焼きな女性で優しくしてくれて、夫が大学に迎えに来たと言っていたのが記憶に残っています。

グワダ…アルゼンチン人の旅人。21歳でバックパッカーの旅を始めて、親戚のいるドイツで数年働き、恋人に居候してロシアで2年過ごし、他の国を転々としてもう一回勉強しようとスウェーデンで就学。スウェーデン語を習得して働きながら勉強していた。バイタリティがすごくて期末レポートの提出日から図書館で勉強するほど。"ラテンアメリカの魂に赴くまま旅してるの。まだ途中よ" ある程度決まりきった生き方を想像している自分にとって衝撃的だった。旅して働いて数年経ったら移動して。そんな生き方もあるのか。

ダニエル...元々京都で知り合ったスウェーデン人で、ストックホルムでもっとも頼れる友人。札幌の日本語学校で1年間、それから京都大学で1年間留学をしていた。3年間+1年間の学部を卒業して今秋院進するそう。

 

それからバックグラウンドが違うだけで全然生き方が違う人間が集まっています。

香港の学生なんて中国が嫌いだからを原動力に政治学をやっていました。6月に帰国してからは香港の悲惨な状況をSNSで拡散しようとあれこれしているようです。

インドから来ている学生は理工学系を学んでいることが多く、その留学生の数の多さから寮の敷地内でインド人コミュニティを見る機会は多いです。海外生活をしているとどこか自分の居場所がないような漠然とした不安というか宙ぶらりんの感情を抱くことがあるため、海外に居場所があって仲間が多くてというのは羨ましく思います。スウェーデン移民問題はまた別の話。

 

私は英語至上主義という訳ではないけれど国際言語としての英語が使いこなせるというのはやはり大きくて、キャリアの可能性や生き方の幅が広がる気がします。

f:id:yjslaking:20200710103815j:image

留学の勧め

交換留学用の書類を書くにあたってスウェーデンに行く特定の目的が必要なので、将来のキャリアと絡めながら無理矢理にでもそれを埋めた経緯があります。京都大学の代表としてわざわざストックホルム大学に交換留学するのに特に大義名分や大きな理由があるわけでもないし、嘘八百で志望書を埋めるのも気が引けるなあ…とその時は思っていたものです。もともと自己実現の一つとしてスウェーデンに住みたいという思いがあって留学自体が目的だったため何かと自分の中で食い違いに悩まされていました。

 

でも留学をする目的なんて海外に行きたいから、○○国に興味があるからだけでいいのです。日本への留学生を考えて見るとむしろ日本の文化に興味があるから、それを原動力に日本に来ている学生の方が多かった。サブカルチャーを始め日本の文化や言語に関心があるだとか、日本だと奨学金が貰えるからなどという正直な理由を話してくれた友達もいます。もちろんある分野の日本人教授のもとで学ぼうという向学心やキャリア形成を第一に考える人もいるでしょうが、学部レベルでそこまで専門的になる必要はないと思います。これを読んでいる方で留学を考えていて、でも周りに留学生の友達もいないしとどこか敷居が高いような引け目を感じるような思いをしている人がいるならこの文章が支えになればと思います。グローバル化の時代、探せばいくらでも門戸は開かれているのです。期間も国も様々、大学のHPから一般の公募までチャンスは様々です。ぜひ挑戦してみてください。

 

実は6月初めから夏休みが始まり半分ほど過ぎたのですが、スウェーデンの夏は過ごしやすく素晴らしい体験もしたのでまた近々書き起こそうと思います。

 

続く

 

quarantineの1日

 

 

お久しぶりです。新しいブログをあげるのが遅れました。少しドタバタしていたのですが落ち着いたのでまた書いています。

3月初頭にはコロナウイルスを心配する側だったのが(合計10人ほどだった)すっかりお互い様になってしまいましたね。スウェーデンのコロナ感染者数はというとヨーロッパ圏内では比較的抑えられているものの4/16時点で12000人ほど、ストックホルムはかなり危険な街の1つです。

3/20の緊急宣言を受け毎日状況が目まぐるしく変化して大変だったのですが、京大から帰国要請が無かった事を決定的な理由として結局スウェーデンに残ることにしました。留学生の友達も多くが帰国を強制され不本意にもスウェーデンを去る事になり、騒がしかったLappisもすっかり人気がなくなってしまいました。ウイルス関連のニュースの情報収集だったり自分の留学生の身分や明日のことも漠然と不安で日々が過ぎていき、丁度テスト期間も重なったりして気づいたら友達がいなくなっていました。言えるときに言おう、さよなら。

 

この時期に留学生たちが共通認識として考えていたことは以下のようなものです。

帰国するメリットとしては、感染レベルが2にあがると(奨学金の規約により?)奨学金が停止されるため一気にコストのかかるものになる、自国にいる方が医療機関の受診が容易である、スウェーデンに居たところで自粛生活をするだけなら日本に居ても一緒だなどの消極的な理由もありました。

デメリットとしては、2ヶ月ちょっとで留学を終える事になる、密閉された航空機内や空港での感染リスクが高い、東京都内のホテルに2週間ほど隔離される(今は解決されたそうですがホテル側が受け入れを拒否していたため行くあてが無い)などの懸念すべき点がありました。

 

 

ようやく帰国関係の各機関への連絡や4月の奨学金の手続きなどの厄介事が済んだので、ようやくquarantineの生活がゆるやかに始まりました。

 

朝のランニング

私の1日はランニングから始まります。Lappisはストックホルム内でも田舎にある寮で空気も澄んでいて朝にランニングするにはかなり恵まれています。寮の住民たちにとって一番有名なコースは海沿いのラピスビーチ。割と早くから走るようにしているのですがちらほら走っている人も見ます。

↓ラピスビーチ、砂浜やBBQの設備もあります。

f:id:yjslaking:20200417095626j:image

最近は暖かくなってきたのでラピス周辺の色々な方面を開拓するようになりました。農場方面に走ると家畜の豚やヤギを見たり、農家が馬と散歩していたりします。森方面に走るとリスや稀に鹿も見ることがあります。ラピスビーチ沿いを走っていると波止場に着きます。ヨットはストックホルム日常光景の一つですがやはり特別に見えます。夏のストックホルムの風物詩だと勝手に思っています。乗れる日が来るといいのですが。

f:id:yjslaking:20200417081610j:image

f:id:yjslaking:20200417080743j:image
f:id:yjslaking:20200417050653j:image

 

授業

3/20あたりで大学のキャンパスが閉鎖し、すぐさま完全オンラインに移行されました。ストックホルム大学はかなりデジタル化が進んでいて、閉鎖2日後にはzoomでセミナーがあったりとかなりスムーズな移行だった気がします。

だがしかしオンライン授業、このような事態が起こります。

f:id:yjslaking:20200417081906j:image

‪既に経験された方もいるでしょうが教授に対して学生ひとり、あとは傍観者…。スウェーデンの学生はよく喋るし意見を発信していくのでここから話し合いが盛り上がることもあるのですが、居心地の悪さがぬぐいきれない。オンライン授業の悪いところが出ているなあという印象。

一傍観者でありながらその光景を写真に収める卑劣な自分をここに懺悔して次回積極的に参加していく覚悟を決める、そういうことです。よろしくお願いします。

 

コリドーメイト

コロナウイルスで皆寂しいのか、いくらかコリドーの人たちと仲が強まった気がします。何作ってるの?からコロナの話題や日本の話もちらほら。先週の金土日がイースターで、スウェーデン人のコリドーメイトが伝統料理でパーティーをするからと誘ってくれました。ミートボールや茹で卵、ジャガイモとアンチョビの料理などを食べました。私もテンションがブチ上がっていたのでチーズケーキを作って振る舞いました。普段しないお菓子作りまでしてしまう自分に動揺しました。どことなく親近感は生まれるし一人暮らしの寂しさも紛らわせてくれる、寮友達っていいですね。それからキッチンの管理の分担なども人数が多いと合理的で便利です。

f:id:yjslaking:20200417100559j:image

大学に行けないで平日と休日の境目も無い生活をしているので生活リズム、スケジュールの管理が試されますね。そこに関しては京都にいた時も大差ないのですが()何せスウェーデンにいるのだからだらだら過ごしてももったいないので自分を律して頑張ってみようとしています。留学で意識が高くなるってこんなことなんでしょうか。

 

続く

 

白銀の煌き?

Lappisの朝の眺めです。

目の覚めるほど鮮やかな明るみが日常に変わる前に写真に収めておきたくて数枚。

f:id:yjslaking:20200221211906j:image

f:id:yjslaking:20200221211925j:image

こんにちは、YJです。

こちらで生活してもう1ヶ月経ちましたが、日に日に1日が長くなっていきます。今のところ日が昇るのは7時頃、日が沈むのは17時頃なのですが、このまま春になってしまうのかと思うと少し寂しいです。何せ今年は暖冬、驚くことにこちらでまだまともに雪が降っているのを見ていません。オーロラを見に北方へ行く時間も無さそうなので、冬らしい体験はこれといってできなさそうです…。せいぜい動物園でトナカイを見たくらいでした。

 

 

ちょうど1つ目の授業の最終エッセイが終わって束の間の休暇を楽しんでいるところなのですが、しんどかったという感想しか出てきません。慣れない英語の文献を読み進めディスカッションに備える、大学と図書館と寮を行き来するだけの単調な生活が私にとってはかなりハードでした。

京都で秋以降スプラトゥーンポケモンに明け暮れ怠惰な生活を送っていた私の心はいわば贅肉でムチムチだったのです。そんなわがままボディをしばきながら通学する私の心は荒みに荒み、クラスメートから見ても"触れちゃいけないモノ"だったことでしょう。

"心の贅肉"を落とすべく、物理的な筋トレも始めてみました。幸い私の部屋にはマットが置いてありました。ラッキー

f:id:yjslaking:20200221204900j:image

おかげで毎日寝る前に50回腕立て伏せをして鏡の前でポーズを決めてから寝るようになりました。

「筋肉の健康は心の健康」

マッチョの友達が言ってました。

 

ところでLappisには変わった伝統があります。Yelling Dayといって火曜日22:00から寮生が窓を開けて2分間ほど?一斉に叫ぶという狂ったような伝統ですが、日々のストレスを開放するいい機会になっているようです。私が初めて叫び声を聞いた時は女性の声だったので外で誰かが襲われたのかと焦りました。しかしいざ窓を開けてみると皆外に向かって奇声を発しているので"例のアレか"と悟りました。ちなみに私が初めて叫んだ日は、窓越しにヨッ友と目が合ってしまい羞恥心で叫ぶことができず窓をそっ閉じしました。なんという屈辱。2度目以降は気合で自慢のハイパーボイスを披露し続けています。壁貫通です。

f:id:yjslaking:20200221222800j:image

 

最後にスウェーデンで特徴的だと思った暖色の灯りを紹介しようと思います。ヨーロッパ全般でそうなのかもしれませんがスウェーデンでは灯りの色が基本的に暖色で、間接照明も多く用いられます。寮の部屋はもちろんカフェ、電車の灯りも暖色で落ち着いた空気に包まれています。一方大学やコンビニは白色のものが多く、気分転換にいいので気に入っています。夜になると街灯や住宅街の窓からこぼれる暖かな明かりがスウェーデンの文化的な街並みと合っていて惚れ惚れとします。

f:id:yjslaking:20200222071217j:image

f:id:yjslaking:20200224230323j:image

私は寮の部屋にいる時は外国語の現実逃避に相変わらずyoutubeでライバロリの動画を見たりしているのですが、大学で友達ができたのもあって少し外向的になってきました。外国語へのモチベーションが高まってきて英語で夢を見る日もでてきました。

 

日本についてはコロナウイルスに関する良くないニュースばかり届いています。今中国と日本は危険だと皆思っています。冗談など言える立場ではないのでただただ家族や友達の無事を祈っております。

 

新生活

お久しぶりです。

いかがお過ごしでしょうか。先々週ほどからアジア系の友人の間ではコロナウイルスの話題で持ちきりです。ちょうどいい時期に渡航したなあ。いえ、感染防止に努めてお大事にお過ごし下さい。

 

1/21より、ストックホルム大学での交換留学プログラムが始まりました。ストックホルム大学は中心市街地の北方、少し郊外に位置する自然豊かな大学です。構内外の仕切りのようなものはなく、キャンパス全体に芝生が広がっています。柵があって入れないけれど馬を放し飼いしてあります。登下校の朝夕は寒さで顔が痛かったり、凍った水溜りで足を滑らせたりしますが、スウェーデンの冬を感じられて気に入っています。

f:id:yjslaking:20200203203319j:image

f:id:yjslaking:20200206203250j:image

クラスがある校舎は図書館と隣接しているので一旦大学に移動してしまえば寒い思いをすることもありません。学生の多くはコンビニやカフェのコーヒーを持って歩いています。お洒落さでいくと魔剤を片手に登校する京大生とは大違いです。建物内に多くの休憩スペースがあって、Fika(3時のおやつのような習慣)を楽しんだり勉強をしている学生が見られます。

f:id:yjslaking:20200208032358j:image

f:id:yjslaking:20200208033641j:image

 

授業のスタイル

今とっている授業はかなりハードなものです。留学期間は図書館に篭りきりなんて話はよく聞くものですが、いざ自分の身となるときついものです。私の場合は初回授業までにいきなり200ページの本を読み終わるよう課されたりと、現地の学生も不平を言うほどでした。辞書片手に読み進めてる時点でかなり出遅れているのですが、図書館通いでなんとか頑張ります。それから新しくEbookも使うようになりました。スウェーデンでは、クレジットカードの普及など電子化が進んでいますが電子書籍もその一環のようです。図書館の本をホームページから閲覧できるため、すべての学生に無料で同じ教材が行き渡るようになっています。

 

寮生活

私はLappisという大学から徒歩圏内の寮に入りました。外から見るとこんな感じ。大きな住宅街です。

f:id:yjslaking:20200208034217j:image

部屋は思ったより広く、ベッドや机が残っていたり前の学生がハンガーやシャワーカーテンを残していてくれたおかげで住み始めはスムーズでした。夜が本当に寒いので部屋で勉強しているとすぐ指先が冷えてお布団に向かってしまいます。ホットコーヒーを淹れたりキャンドルで気持ちだけ暖かくしたりします。大抵は諦めて寝てしまいますが…。部屋の内装など↓

f:id:yjslaking:20200208035456j:image

f:id:yjslaking:20200208035319j:image

共用のキッチンでは、買ってきた食材で自由に料理したりします。スウェーデンでは外食費が高いので学生は基本的に自炊をして生活します。キッチンは食器や料理器具が一通り揃っている上、部屋番号ごとに個人用の棚もあるためかなり使いやすいです。ただその反面コミュニケーションが起こりかねない危険な場所です。なのである程度話題を頭に入れて臨戦モードになってから向かいます。"これからキッチンに行くんだ" と思うと自然と顔も引き締まります。東大寺金剛力士像より凛々しい表情をしている自信があります。今後私のことは吽形と呼んでください。

f:id:yjslaking:20200208040007j:image 

f:id:yjslaking:20200208042808j:image

f:id:yjslaking:20200208094527j:image

誰も聞いていませんが私の食生活を紹介しておくと、朝はパン、夜はパスタに草を乗せて食べています。

f:id:yjslaking:20200208040325j:image

共同のランドリールームは使い勝手が良く、①機械で時間帯・使用する洗濯機を予約して②その洗濯機を使用、③指定の乾燥機で一気に乾かします。

日本では、例えば室内干しをしていると場所を取ったり、洗濯物を物干し竿に移動するのが面倒で後回しにしたりしましたが、こちらでは時間制限もある上2時間で洗濯の全工程を終えられるのでかなり気に入っています。

f:id:yjslaking:20200208044239j:image

f:id:yjslaking:20200208042602j:image

 

Welcome Activity

最初の1週間に、新入生歓迎行事がいくらかありました。IKEAで生活用品を買いに行ったりストックホルム市内の観光バスツアーに行ったり。ただ初回から授業のタスクがかなり重かった上、毎日コミュ力を保たせるのも無理そうだったので途中から行かなくなりました。もう3週間も前で記憶も朧げなので写真だけ載せておきます。

ストックホルム市庁舎

f:id:yjslaking:20200208045258j:image

別の日ですが、船にも乗りました。(400円くらい)↓

f:id:yjslaking:20200208045604j:image

f:id:yjslaking:20200208045609j:image

こちらの生活は、最初の数週間というのもあるけれどストレスがかかる事が多くて。スウェーデンの生活はかなり気に入っているのですが、英語を聞きとるのに苦労したり、教科書を読むのが大変だったりです。それに必要な情報がスウェーデン語でしか提示されないこともあったりして不便なこともあります。慣れるまでなんとか頑張ります。

 

続く

 

Dとの再会

こんにちは、YJです。

スウェーデンで生活して4日目になりました。まだ大学の寮に入れないので宿を転々としています。スマホ機内モードで地図も見れない連絡もできない……目的地を決める基準はWi-Fiがあるか否かという状況、このままでは埒が明かない…。

 

ここで私は強力な味方、"D"に出会うことになるのです。

f:id:yjslaking:20200117210449j:image

"ヘイ、YJ。よく来たな。"

スキンヘッドに短く整った髭、ワイドパンツを履いた男がそこには立っていました。Dは南方の島に住むスウェーデン人で、実は京都に留学に来ていた時に一緒にダンスをしていた仲なのです。Dの家に荷物を置かせてもらい、さっそく料理も振る舞ってもらいました。サンドイッチ、パスタ、ポテト…これから始まる自炊生活のヒントを得ることができました。(スウェーデンでは外食費が高いため自炊が基本のよう。)

f:id:yjslaking:20200119162820j:image

Dはストックホルムで一番高い丘を知ってるらしく、私は導かれるままにストックホルムの頂へ登ることになりました。そこからポストカードの写真を撮ったりするような有名な丘らしいです。ポーズの取り方が分からずベイマックスになった私の写真を載せておきます。

f:id:yjslaking:20200118190839j:image

それからDにスウェーデンSIMカード登録を教えてもらったり地下鉄の使い方を教えてもらったり…ストックホルム市民の生活を肌で感じ取りました。

 

その日の夜……

"YJ、バー行かない?友達が待ってる。"

えっ?私の留学生活もうクライマックス…?

英語も覚束ない私がストックホルムの夜の街に繰り出すなどというイベントは、初期装備の勇者がラスボスに挑むようなものです。

結局行きました。手前のステージではバンドが演奏し、中央にメインのビリヤード台コーナー、奥手には日本のゲーセンコーナー。入り口のタトゥーお姉さん・ピアスお姉さんに怯えながら入ったものの、想像よりずっと心地よさげなバーでした。

f:id:yjslaking:20200118185329j:image

席に着くと、既に友達8人が揃ってました。最初は自己紹介程度にいくらか喋ったものの、段々会話のスピードに置いてかれてしまい、沈黙とそれを誤魔化す変顔を繰り返していました。向いの1人がたまに変顔を真似ていました。

ひとまずDとゲーセンコーナーに行きました。スウェーデン人には太鼓の達人が人気のようで、バチを持ちながらニコニコと破顔している外国人を見て嬉しかったです。

Dとダンスのゲームをして一汗かくと、緊張もほぐれなんとかコミュニケーションもとれるようになりました。会話の内容はさておきテーブルの真ん中に置いてあったユニークなキャンドルの写真を載せておきます。

f:id:yjslaking:20200120052426j:image

結局Dの家で3日過ごし、今日の朝に地下鉄で寮に向かいました。朝方のストックホルムはここ1週間で一番晴れていました。

f:id:yjslaking:20200120060439j:image

ここからようやく出発です。今日入寮して書くことはまだあるのですが月曜日から早速授業があるので寝ようと思います。

私の寮生活や大学生活についてはまた次回書きます。おやすみなさい。

 

続く

 

 

自己紹介など

9時に朝日が昇り、16時には月が顔を出す。夕暮れなどという大和言葉が似つかわしくない程にここは異世界スウェーデン

 

はじめまして、YJと申します。

あれっ?1月ってテスト期間では??

勘のいい方はお察しでしょう。そう、私は来る大学の期末試験から逃げるようにして国外逃亡をキメてしまいました。私は日本に帰ってくるのでgoneではなくてbeenですが。

そんな小ネタはさて置き、少し身の上の話をします。私は昨年度に大学間協定交換留学プログラムに応募して、2020年1月から半年間ストックホルムでバカンス、いや勉強をすることになりました。早々と決まったのではなくIELTSという英語の試験でスコアを出すのに長い時間を割きましたし、よく分からん分厚いスウェーデン語のテキストも終わらせました。

 

"国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。"    

川端康成(1937)『雪国』冒頭より

 

言ってみたかったこのセリフ____。

残念ながら今年は暖冬、1月なのに雪が見られないようです。むしろ雨が降ってた。

な゛ん゛でだよお゛お゛お゛お゛!!

私の中の藤原竜也が怒りに声を荒げるのとは対照的にこの街は静かに私を受け入れてくれるようです。

f:id:yjslaking:20200116142820j:image
f:id:yjslaking:20200116142825j:image



渡航日にホテルだと思って取った宿、バリバリエジプト人のアパートだったしホームステイでした。ドキマギしていたら街の紹介をしてくれたしSIMカードもくれたりして優しかった。

ご飯は勝手に作っていいよって言われたのでスーパーでアホみたいに長い食パン(25枚切)とハムとヨーグルトを買いました。牛乳はmjölk って知ってたのにしっかりと間違えました。ただ18時間ほど何も口にしていなかったので全く喉を通らず、その日の朝飯、食パン3枚____。

f:id:yjslaking:20200116134507j:imagef:id:yjslaking:20200116135429j:image

ストックホルムの中心部に足を運んでみました。まず男性も女性も背が高く、人混みに揉まれた私はドワーフスウェーデンの美男美女の引き立て役になることは間違いないでしょう。

由緒ある建造物と近代的な電子パネルが共存するこの美しい街に軽く会釈をしてこの日は帰りました。


f:id:yjslaking:20200116135958j:image

f:id:yjslaking:20200116135954j:image

 

先日ツイッターでFarewellなどというクッサい台詞を吐きましたが、いうて半年後にはのこのこと京都に帰ってきます。それまで少しの間お付き合いください。

 

続く