quarantineの1日

 

 

お久しぶりです。新しいブログをあげるのが遅れました。少しドタバタしていたのですが落ち着いたのでまた書いています。

3月初頭にはコロナウイルスを心配する側だったのが(合計10人ほどだった)すっかりお互い様になってしまいましたね。スウェーデンのコロナ感染者数はというとヨーロッパ圏内では比較的抑えられているものの4/16時点で12000人ほど、ストックホルムはかなり危険な街の1つです。

3/20の緊急宣言を受け毎日状況が目まぐるしく変化して大変だったのですが、京大から帰国要請が無かった事を決定的な理由として結局スウェーデンに残ることにしました。留学生の友達も多くが帰国を強制され不本意にもスウェーデンを去る事になり、騒がしかったLappisもすっかり人気がなくなってしまいました。ウイルス関連のニュースの情報収集だったり自分の留学生の身分や明日のことも漠然と不安で日々が過ぎていき、丁度テスト期間も重なったりして気づいたら友達がいなくなっていました。言えるときに言おう、さよなら。

 

この時期に留学生たちが共通認識として考えていたことは以下のようなものです。

帰国するメリットとしては、感染レベルが2にあがると(奨学金の規約により?)奨学金が停止されるため一気にコストのかかるものになる、自国にいる方が医療機関の受診が容易である、スウェーデンに居たところで自粛生活をするだけなら日本に居ても一緒だなどの消極的な理由もありました。

デメリットとしては、2ヶ月ちょっとで留学を終える事になる、密閉された航空機内や空港での感染リスクが高い、東京都内のホテルに2週間ほど隔離される(今は解決されたそうですがホテル側が受け入れを拒否していたため行くあてが無い)などの懸念すべき点がありました。

 

 

ようやく帰国関係の各機関への連絡や4月の奨学金の手続きなどの厄介事が済んだので、ようやくquarantineの生活がゆるやかに始まりました。

 

朝のランニング

私の1日はランニングから始まります。Lappisはストックホルム内でも田舎にある寮で空気も澄んでいて朝にランニングするにはかなり恵まれています。寮の住民たちにとって一番有名なコースは海沿いのラピスビーチ。割と早くから走るようにしているのですがちらほら走っている人も見ます。

↓ラピスビーチ、砂浜やBBQの設備もあります。

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最近は暖かくなってきたのでラピス周辺の色々な方面を開拓するようになりました。農場方面に走ると家畜の豚やヤギを見たり、農家が馬と散歩していたりします。森方面に走るとリスや稀に鹿も見ることがあります。ラピスビーチ沿いを走っていると波止場に着きます。ヨットはストックホルム日常光景の一つですがやはり特別に見えます。夏のストックホルムの風物詩だと勝手に思っています。乗れる日が来るといいのですが。

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授業

3/20あたりで大学のキャンパスが閉鎖し、すぐさま完全オンラインに移行されました。ストックホルム大学はかなりデジタル化が進んでいて、閉鎖2日後にはzoomでセミナーがあったりとかなりスムーズな移行だった気がします。

だがしかしオンライン授業、このような事態が起こります。

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‪既に経験された方もいるでしょうが教授に対して学生ひとり、あとは傍観者…。スウェーデンの学生はよく喋るし意見を発信していくのでここから話し合いが盛り上がることもあるのですが、居心地の悪さがぬぐいきれない。オンライン授業の悪いところが出ているなあという印象。

一傍観者でありながらその光景を写真に収める卑劣な自分をここに懺悔して次回積極的に参加していく覚悟を決める、そういうことです。よろしくお願いします。

 

コリドーメイト

コロナウイルスで皆寂しいのか、いくらかコリドーの人たちと仲が強まった気がします。何作ってるの?からコロナの話題や日本の話もちらほら。先週の金土日がイースターで、スウェーデン人のコリドーメイトが伝統料理でパーティーをするからと誘ってくれました。ミートボールや茹で卵、ジャガイモとアンチョビの料理などを食べました。私もテンションがブチ上がっていたのでチーズケーキを作って振る舞いました。普段しないお菓子作りまでしてしまう自分に動揺しました。どことなく親近感は生まれるし一人暮らしの寂しさも紛らわせてくれる、寮友達っていいですね。それからキッチンの管理の分担なども人数が多いと合理的で便利です。

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大学に行けないで平日と休日の境目も無い生活をしているので生活リズム、スケジュールの管理が試されますね。そこに関しては京都にいた時も大差ないのですが()何せスウェーデンにいるのだからだらだら過ごしてももったいないので自分を律して頑張ってみようとしています。留学で意識が高くなるってこんなことなんでしょうか。

 

続く